特定技能1号は2024年より新たに4分野が追加
2024年3月29日の閣議決定により、2024年4月19日から特定技能1号の対象分野が新たに4分野追加されました
・自動車運送業
・鉄道
・林業
・木材産業
特定技能は、人手不足が深刻な特定産業で外国人労働者を受け入れる在留資格です。
2019年に制度が創設されて以来、初めて新たな分野が追加されました。
追加された4分野では、次のような業務に携わることができます。
また、4分野の追加の他に、既存の分野でもいくつかの改定がおこなわれました。
たとえば、工業製品製造業と造船・舶用工業では業務の範囲が拡大され、飲食料品製造業ではスーパーマーケットの惣菜製造も認められています。
これにより、特定技能人材により幅広く業務を任せることが可能となります。
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001417998.pdf
4分野の特定技能取得要件
追加された4分野の特定技能外国人材を雇用する際、分野ごとに以下のように取得要件があります。
〈自動車運送業〉
・日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)の4級に合格
・自動車運送業分野特定技能1号評価試験に合格
・運転免許証を国内で取得
また、自動車運送業の特定技能外国人を受け入れる企業には、次のような要件があります。
・道路運送法に規定する自動車運送事業を経営するものであること
・運転者職場環境良好度認定制度または貨物自動車運送事業案税制評価の認証を受ける
・自動車運送分野の特定技能協議会の構成員になること
・新任運転者研修を実施
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001417598.pdf
〈鉄道〉
・日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)の4級に合格
・鉄道分野特定技能1号評価試験に合格
また、鉄道業の特定技能外国人を受け入れる企業には、次のような要件があります。
・鉄道事業法による鉄道事業者、軌道法による軌道経営者などであること
・法令順守の体制が整っていること
・特定技能人材の私生活を含めたサポート体制が整っていること
・国土交通省が設置する「鉄道分野特定技能協議会」の構成員になること
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001417603.pdf
〈林業〉
・日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)の4級に合格
・林業分野特定技能1号評価試験に合格
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001417545.pdf
〈木材産業〉
・日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)の4級に合格
・木材産業分野特定技能1号評価試験に合格
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001417557.pdf
改正後から追加された特定技能1号と2号
参考資料:https://www.moj.go.jp/isa/content/001416434.pdf
今後の特定技能への期待
4分野が新しく追加されたことで特定技能制度はさらに発展し、外国人材の活躍が期待されます。
また、今まで1号でのみ対象だった業種が特定技能2号にも追加されたことで、経験・スキルを身に着けた外国人材が継続して活躍しやすくなりました。
今後も、新しい制度に伴い、外国人材の受け入れに向けて環境の整備を進めていく必要があるでしょう。
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